
イモムシ・ケムシの季節

イモムシをくわえてややお疲れ気味なシジュウカラのお父さん。軽井沢野鳥の森は、今まさに野鳥の子育てシーズン真っ盛りです。子育て中の巣箱を少し離れて観察していると、親鳥が次々とイモムシやケムシをくわえて巣箱の中に運び込んでいきます。巣の中からはヒナたちの食べ物をねだる声が漏れ聞こえてきます。
青々と葉が茂った森の中を歩いていると、あちこちでイモムシ・ケムシに出会います。今回は先日、遊歩道を巡回した際に出会ったイモムシ・ケムシをご紹介しましょう。

森入口のクリ倒木(通れるように枝払い中)
6月3日、野鳥の森の遊歩道入口で、大きなクリの木が倒れました。おそらく前夜の台風による大雨で、根元の土砂が緩んだのでしょう。数日後、倒木をくぐって森に入ろうとすると、クリの葉の裏側から、顔をのぞかせている子たちを見つけましたよ。

もぐもぐタイム中
クスサンの中齢幼虫たちです。クスサンはとても大きなライムグリーンのケムシになるのですが、幼い頃は黒い色をしていて、集団で葉を食べる習性があるのです。葉が萎れていないので、クリの木は倒れても生きているようですね。

クスサン中齢幼虫
クリの葉の裏で1匹で休んでいる幼虫も見つけました。3齢幼虫くらいでしょうか? これが5齢幼虫になると、人間の指よりも太い立派なケムシになるのです。しかしこの倒木については森林管理署に連絡済み。遊歩道を塞いでいるので、近いうちに撤去されてしまうでしょう。この幼虫たちの運命も風前の灯です。

ハバチの仲間の幼虫
アブラチャンの若い枝に、イモムシを見つけました。まるっこい頭につぶらな瞳。腹脚が4対より多くあれば、それはチョウやガではなく、ハバチの仲間の幼虫です。

くるりん
ハバチの仲間の幼虫は、写真のように丸くなっていることがよくあります。何ででしょうね。もしかしたら丸まっていることで、天敵の小鳥などからイモムシと認知されにくいのかもしれません。

キエダシャクの幼虫
トゲのあるノイバラに、トゲのあるシャクトリムシを見つけました。ノイバラの枝に擬態する、キエダシャクの幼虫です。

下から見ると
見事なトゲっぷりですね。本物のノイバラよりも密にトゲトゲしています。トゲの数が過剰なんじゃないでしょうか。本物以上の「本物らしさ」が、身を守るのに必要なのかもしれません。

やっぱりもぐもぐタイム
ノイバラの枝のふりをしているキエダシャクも、葉っぱをもぐもぐ食べていました。イモムシ・ケムシは、どんどん食べていち早く成長するのが使命です。隠れる姿を小鳥たちに見破られる前に、早く大人にならなくてはいけませんからね。
大塚
森を歩く時は、ぶらぶらとぶら下がっているイモムシにご注意を! 何をしているのか知りたい方は、ツアーに参加してガイドと一緒に森を歩いてみましょう。ご予約は下のリンクから。
