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人とクマの距離を保つ「環境整備」、地道に一歩ずつ。

6月は程よい気温と豊かな雨水で、草木がぐんぐん成長する季節です。美しい緑を楽しめる一方で、放置されたり、手つかずになってしまった藪(やぶ)や樹木は、時にクマとの軋轢を生む原因となることがあります。クマと安全な距離を保つため、ピッキオではこうした場所を整える活動に力を注いでいます。

ひときわ臆病で、人目を避けて行動するクマにとって、生い茂った見通しの悪い藪は、安心できる通り道や潜み場所になってしまいます。また、こうした場所は隠れているつもりのクマに気づかず接近してしまうことがあり、ばったり遭遇してしまうリスクが高いのです。

先日、こうした懸念のあるエリアで、土地の所有者様にその重要性をご理解・ご了承いただき、藪の刈払いを実施することができました。

 

藪刈り前。草丈は70~80㎝ほどあり、成獣のクマでも隠れてしまいます。

 

藪刈り中の様子。

 

藪刈り後。地面が見えるようになり、見通しが良くなりました。

 

藪の刈り払いについては、活動報告でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

また、クマを人里へ引き寄せる「誘引物」の除去も欠かせません。生ごみなどの管理はもちろんですが、豊かな森に囲まれた軽井沢には、クマにとっての「自然のごちそう」が人里周辺にもたくさんあります。6月の初めにはヤマザクラ、現在はヤマグワがたわわに実っています。

先月末には、道路わきに生えているヤマグワの木の枝払いを行いました。

可能であれば木そのものを伐採するのが望ましいのですが、様々な事情ですぐに実施できない場合もあります。今回は小学生の通学路のすぐ脇にある、実が豊富な木の枝の一部を落としました。

切り落とした枝は、町の貯木場に運んで、適切に処理しました。

 

落とした枝には熟していないものも含めたくさんのヤマグワの実がついていました。

 

さらに、クマは食べ物に対する執着や学習能力が高く、一度おいしい思いをした木をよく覚えています。大切なのは「最初から覚えさせないこと」です。そこで、すでに実をつけているサクラの木には、幹にトタンを巻く対策も行いました。爪が滑って木に登れなくすることで、人里での採食を諦めてもらうことが狙いです。

爪をひっかけられないよう、ワイヤーは縦に結びます。

 

クマ対策には、劇的な特効薬はありません。一つ一つの地道な工夫と、それを続けることで適切な距離が保たれます。みなさまのご自宅や別荘の庭や敷地はいかがでしょうか?実のなる木があるお庭は、私たちにとって癒しの空間になる一方で、野生動物の目には魅力的な場所として映っています。見通しの悪い藪は、彼らにとって安心できる場所になるのです。

角屋

 

*****軽井沢の取り組みをもっと知りたい方へ*****

軽井沢町が設定しているクマとの境界線や、町の対策については【かるいざわツキノワグマゾーニングマップ】からご確認いただけます。

 

*****クマかな?と思ったら*****

町内で、クマの痕跡を発見したり、気になることがある際は、【クマ識別・通報ガイド】を、ぜひご参考にしてください。

また、【ツキノワグマ目撃・痕跡 通報フォーム】から、Webでの通報が可能です。

みなさまからの情報提供が、科学的根拠のある効果的な対策へとつながります。

あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。