
秋の晴れ間の昆虫たち

軽井沢もここしばらくは、良い天候に恵まれています。9月はほとんど雨や曇りでしたが、それを取り返すかのようです。昆虫たちにとっても、待ちに待った晴れ間なのではないでしょうか。先日、軽井沢野鳥の森を巡回すると、さまざまな昆虫に出会いました。
まずケラ池では、真っ赤に色付いたマユタテアカネのオスが目立ちます(アイキャッチ画像)。草に止まって周囲を見張り、オス同士のなわばり争いに余念がありません。
夏の間、森の中でひっそりと暮らしていたオオアオイトトンボたちも、ケラ池に戻ってきました。昼頃になると次々とペアができて、池の上に張り出した木の枝先に産卵する姿が見られました。

木の枝に産卵するオオアオイトトンボのペア
メスが産卵している間、オスは連結したままメスを他のオスからガードします。枝の中に産み付けられた卵は、来年の春に孵化すると池に落ちてヤゴとなり、夏に羽化してトンボになります。
ケラ池のほとりに生えるコナラの木では、シロスジカミキリの産卵痕や幼虫が穿孔している穴から樹液が出て、昆虫が集まっていました。

オオスズメバチ
重低音の羽音を響かせて、オオスズメバチがやってきました。ゆっくりした動きで観察していれば、こちらのことは気にせずに樹液を舐めています。しかし早い動きには敏感です。周囲をチョウが飛ぶたびに、餌場を独占しようと威嚇します。

ルリタテハ
オオスズメバチがいなければ、タテハチョウたちもゆっくり食事にありつけます。瑠璃色の模様が美しいルリタテハや、ヒョウ柄に青白い星を散らしたようなキタテハがやってきました。

キタテハ
森の中では、テングチョウにも出会いました。まるで天狗の鼻のように、頭の先端にある突起が伸びていることから名付けられました。

テングチョウ
これらのチョウたちは皆、これから成虫のまま越冬します。
遊歩道の地上を、光沢のある虫が歩いていました。センチコガネです。

センチコガネ
紫色に見える光沢の中に、森の木々と私の姿が映り込んでいます。その森で、彼らは動物の糞や死体を食べる分解者の役割を担います。
実は朝一番に出会っていたのは、枯れ草の先で休むクスサンでした。

クスサン
翅や体にびっしりと朝露が付いていました。大きなお腹を抱えたメスのクスサンです。彼女には口がありません。成虫になってからの短い生涯をかけてオスと出会い、卵を産み残します。その卵が孵化するのは、来年の若葉の頃になります。
大塚
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