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小甲虫の季節

軽井沢野鳥の森の木々は、すっかり葉を茂らせました。6月6日には関東甲信地方の梅雨入りが発表され、しばらくは雨が多い季節です。でも7日は快晴。野鳥の森の遊歩道を巡回すると、あちらこちらで葉の上を歩く小さな甲虫の姿が目につきました。

表紙の写真、首がやたらと長い甲虫は、ヒゲナガオトシブミのオスです。メスは首が長くありません。オスだけが首が長いのは、それが繁殖に有利だからでしょう。メスはアブラチャンの葉を巻いて「ゆりかご」を作り、産卵するのですが、そこに集まったオス同士が、首の長さを比べるような姿勢で押し合っているのを見たことがあります。オス同士が闘争するときに、首が長い方が有利なのかもしれません。

ドロハマキチョッキリ

緑色に輝くゾウムシは、ドロハマキチョッキリです。イタドリの葉を何枚か束ねて、葉巻タバコのような「ゆりかご」を作ります。

ドロハマキチョッキリが作った「葉巻」

オトシブミの「ゆりかご」は卵がひとつだけ産み付けられ、孵った幼虫は「ゆりかご」の中で成長すると、その中でさなぎになり、成虫が羽化してから外に出てきます。一方でチョッキリゾウムシの仲間はひとつの「ゆりかご」にいくつも産卵し、育った幼虫は地面に降りて地中でさなぎになるそうです。こんな葉巻を見つけたら、周囲を探すと成虫の姿を見つけられるかもしれませんよ。

ジョウカイボン

ジョウカイボンは、カミキリムシを柔らかくしたような甲虫です。柔らかさに似合わず(?)肉食で、小さな昆虫をバリバリ食べる様子は、まるで猛獣のようです。

ヨツボシヒラタシデムシ

地面で動物の死骸などを食べている印象が強いシデムシの仲間ですが、このヨツボシヒラタシデムシは葉の上で暮らし、イモムシなどを食べています。

他にもハムシの仲間やホタルの仲間など、小さな甲虫類がいろいろと活動している季節です。色も形も多様な彼らの姿を、ルーペやマクロレンズ片手に探してみるのも面白いですよ。

大塚