ワイルドサファリツアー開催中です
ピッキオでは6月1日から、新しいツアー「ワイルドサファリツアー」を始めました。このツアーでは、側面にライトを付けた特別仕様の「サファリカー」に乗り込んで、夜の森へと動物を捜しに出かけます。17日は新人スタッフのトレーニングに同行しましたので、その様子をお伝えします。
毎回、必ずと言っていい程、ニホンジカたちに出会います。17日は頭に2つのコブがあるシカに出会いました。このコブは袋角(ふくろづの)。これから夏にかけてグングン伸びていき、中では血管が盛んにカルシウム分を運んで、角を作っていきます。秋には角が完成し、周りの皮膚は剥がれ落ちます。
さて、鹿の子模様が美しいこのオスは、見た目まだ若そうですが、角はこれからどこまで伸びるでしょうか?ちなみに1歳のオスでは、枝分かれのない短い角。2歳で二又、3歳で三又、4歳以上で四つ又の角になります。
森の中に座るメスジカを見つけました。シカはメスには角が生えません。少し遠かったのでよくわからなかったのですが、のんびり座っていたのは、反芻(はんすう)をしていたのでしょうか?
シカは活動中、採食と反芻を繰り返します。食べた草は一旦胃に送られますが、固形分が口まで戻ってきて「くちゃくちゃ」。噛み砕かれ、唾液と混ざった草は、再び胃の中へ・・・。胃の中では共生している小さな生き物たち(細菌・原生動物・菌類)が草を分解・吸収。しかしその小さな生き物たちも消化され、シカの栄養分になってしまいます。
さて、シカが食べているのは草なのでしょうか?それとも微生物なのでしょうか?
昨夜は他にも、キツネの姿を見ることができました。しかしスタスタと車の前を通過してしまい、写真には撮れませんでした。他の日にはノウサギやアナグマ、イノシシが確認されています。そしてこれからはヤマグワが実る季節。ひょっとしてヤマグワの実を食べるツキノワグマの姿が見られるのでは?・・・と期待しているのですが、今のところ見られた事はありません。果たして、そんなチャンスは巡ってくるでしょうか?
大塚
~ピッキオの軽井沢自然体験アクティビティ~
ピッキオは軽井沢にて自然体験アクティビティをご提案しています。1992年の設立以降、長野県軽井沢町を拠点に「ツキノワグマ保護管理」と「ネイチャーツアー」を行ってきました。設立以来培ってきた20年以上のガイド技術と野生動物の専門的な知識を元に皆様を不思議と魅力にあふれた生き物達の世界へといざないます。軽井沢にお越しの際には是非一度ご体験下さい。