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梅雨の晴れ間

ここ数日、軽井沢も暑い日が続いています。それでも30℃には届きませんから、平地に比べると過ごしやすいですね。天気が良いので昆虫たちも活発で、野鳥の森を歩くとあちこちでチョウの姿を見ることができました。

1枚目の写真は、地面で吸水するヒョウモンチョウの仲間です。この仲間は翅の表面がどれも同じような模様で見分けにくいのですが、翅の裏面を見ると判りやすいです。そこで横からカメラを構えて、裏面が見えるのを待ってみました。

ミドリヒョウモン

後翅裏面が緑がかって、白い線が入っています。ミドリヒョウモンです。実は野鳥の森で最も良く見られるヒョウモンチョウで、草原に多いこの仲間の中でも、林内にまで生息する種類です。

イチモンジチョウ

こちらは横一文字に白い模様があるので「イチモンジチョウ」。他に横に3本白い模様が入る「ホシミスジ」も飛んでいました。

沢沿いの遊歩道では、トンボの姿も見つけました。森に囲まれた渓流に棲む「ヒメクロサナエ」です。

ヒメクロサナエ♀

星野エリア付近で最も良く見るサナエトンボの仲間は「ダビドサナエ」という種類で、5月中から姿が見られます。次に見るのが「モイワサナエ」。この「ヒメクロサナエ」はあまり見かけません。そして3種類とも同じくらいの大きさで、ぱっと見はそっくりです。どれも渓流に生息するサナエトンボですが、微妙に生息環境が違うようです。ヒメクロサナエに出会うのは、いつも野鳥の森の中の、この沢沿いです。

野鳥の森には、まだエゾハルゼミの合唱が響き渡っていました。時折、草の上を「オバボタル」が飛んでいます。昼行性で、成虫になると光らなくなってしまうホタルです。昆虫は変温動物ですから、雨で気温が低い日には活発に活動できません。彼らにとって梅雨の晴れ間は、短い寿命の中で活動することのできる貴重な1日なのです。

大塚

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