「国設軽井沢野鳥の森」の入り口には、オニグルミの木が何本かあります。その一つは草刈りの際に切られてから再び枝が伸びてきた株で、人の背の高さより低く葉を茂らせています。先日そこで、大きなテントウムシを見つけましたよ。
このテントウムシは「カメノコテントウ」という種類です。全長8〜12mm。数字で見ると小さいですが、よく見かけるナナホシテントウが5〜9mmですから、テントウムシとしてはずいぶん大きく感じるのです。子ども向けの昆虫図鑑にも大抵載っている種類なので、私もその存在は昔から知っていたのですが、軽井沢で実物を初めて見た時には、やっぱり「でっかいなぁ!」と思ったものでした。
カメノコテントウを指にのせてみた
このテントウムシ、オニグルミで見ることが多いのですが、それには理由があります。彼らは幼虫も成虫も、クルミハムシの幼虫を食べるからです。
クルミハムシ(成虫)
このオニグルミにも、たくさんのクルミハムシがいるのですが、そのほとんどは写真のように、すでに成虫になっていました。残り少ない幼虫も成虫になった後、カメノコテントウは何を食べて暮らすのでしょうか・・・?
ノリウツギの花の上では、アオハナムグリの姿を見つけました。
アオハナムグリ
こちらは花を訪れて、花粉を食べて暮らしています。この時もブラシのような口器を盛んに動かして、雄しべから花粉を集めて食べているようでした。飛ぶ時はカナブンのように鞘翅と腹部の隙間から後翅だけを伸ばして羽ばたき、花から花へと活発に飛び回ります。この日はシシウドの花でも、アオハナムグリの姿を見つけましたよ。
私自身はアクセサリーなど身に付けませんが、動くブローチのようなキラキラした甲虫を見つけると、何だか嬉しくなってついつい写真を撮ってしまいます。
大塚