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野鳥調査情報(2018年9月12日)

軽井沢は一気に涼しくなりました。先日12日は、フリースを着て丁度良い気候でした。どんよりとした曇り空の下、国設軽井沢野鳥の森で月1回おこなっている鳥類調査を実施しました。

9月12日に確認された野鳥は以下の通りです。

コゲラ、アカゲラ、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、ウグイス(声)、メジロ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、キビタキ、ホオジロ、計12種類

カラ類の混群に何度も出会いました。樹冠を次々と移動してゆくので、種類の識別も個体数のカウントも困難を極めます。とてもじゃないけど、1羽1羽を識別していられません。葉が落ちて見通しが利くようになると、もう少しどうにかなるのですが・・・。混群以外で確認できたのは、アカゲラにミソサザイ、ホオジロ、そして一瞬ですが、鮮やかな黄色が目に焼きついたキビタキのオスでした。

写真が撮影できたのは、唯一、ミソサザイだけでした。しかしこのミソサザイ、何か物足りない。よく見ると、なんと尾羽がありません・・・。そもそも短い尾羽ですが、それでもあるべき物が無いと、まるで別の鳥のようですね。

小鳥は天敵に襲われて尾羽を掴まれると、「トカゲの尻尾切り」の如く尾羽を抜いて逃げてしまうそうです。私も今までに、コガラやシジュウカラ、そしてキセキレイなどで尾羽の無い、もしくは短い個体を観察したことがあります。キセキレイというと、尾羽を上下に振りながら歩くのがトレードマークですが、件のキセキレイは尾のないお尻を上下にフリフリしていました。このミソサザイも、お尻はしっかり上に向けて、「ミソサザイの決めポーズ」をしているように見えますね。

尾羽は飛翔に重要な役割をするのはもちろんですが、飛んでいない時の尾の動きには、コミニュケーションの意味もあると考えられます。抜けた尾羽はまた生えてきますが、しばらくはいろいろと不便な暮らしになりそうですね。

大塚

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