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ケラ池の赤とんぼ(パート2)

最近、晴れて天気が良い日には、ピッキオ前のケラ池に赤とんぼの姿が目立ちます。「赤とんぼ」とは体色が赤いトンボの総称で、主に「アカネ属」に分類されるトンボたちです。ケラ池には何種類かの「アカネ属」が生息しています。今回はそんな赤とんぼたちを紹介しましょう。

まず1枚目の写真は「マユタテアカネ」です。顔に「眉」のような黒い点々模様があるのが特徴です。この黒い点々、目の下にあるにもかかわらず、何故か「眉斑」と呼ばれています。ほっそりとした小柄な赤とんぼで、オスは腹部が鮮やかな赤色になります。

 

リスアカネ

 

翅の先端が焦げ茶色の赤とんぼは何種類かいますが、オスの腹部が鮮やかに赤く色付くのは「リスアカネ」です。「リス」はイギリスのトンボ学者の名前に由来していて、あのクルミ好きな小動物とは関係がありません。

 

ネキトンボ

 

照明装置の上で縄張りを見張っているのは、ネキトンボです。翅の根元が黄色いので「根黄蜻蛉」ですが、黄色というよりはオレンジ色ですね。オスは顔面からお尻の先まで真っ赤に色付く、ちょっとがっしりした体型の赤とんぼで、夏の早い時期から活動しています。このオスも左後翅が破れていて、長い期間を過ごしてきたようです。

 

キトンボ

 

翅のほぼ全体がオレンジ色をしているのは「キトンボ」です。写真の個体はケラ池の白いベンチ(冬期のスケート用)の上で縄張りを見張っていたので、翅の色が判りやすいと思います。暗い水面をバックに飛ぶと、オレンジ色の翅がキラキラ輝いて美しい、個人的にはイチオシの赤とんぼです。ケラ池の赤とんぼの中では最も遅い時期に現れる種類です。

これらの写真はすべて23日に撮影したものですが、この日は他にもアキアカネやオオルリボシヤンマ、アオイトトンボ、オオアオイトトンボなどが活動していました。秋の訪れの早い軽井沢ですが、まだしばらくはトンボの姿を楽しめそうです。

大塚

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