秋の花々
軽井沢野鳥の森では、すっかり秋の花が咲きそろいました。1枚目の写真はシラネセンキュウ。白いレース編みのような花があちこちに目立ちます。
9月26日に開花を確認した植物は以下の通りです。
草の花:シロヨメナ、シラネセンキュウ、ノブキ、ユウガギク、ゴマナ、ミゾソバ、キツリフネ、ミヤマタニソバ、サラシナショウマ、ヒヨドリバナ、ヤマゼリ、フタバハギ、ヒメジョオン、ツリフネソウ、アカツメクサ、トネアザミ、メナモミ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、セキヤノアキチョウジ、ヤマハッカ、アメリカセンダングサ、ヤマホタルブクロ、ヤクシソウ、シラネアザミ、セイタカトウヒレン、ナギナタコウジュ、ノコンギク、ダイコンソウ、フシグロセンノウ、キツネノボタン、アキノキリンソウ、ヤマウド、メマツヨイグサ、オミナエシ、キオン(見つけた順)
木の花:ヤマハギ
季節はずれに咲いているヤマホタルブクロを見つけました。通常7月下旬ごろに咲き、茎の先には花が終わった痕も残っているのですが、なぜ再び花をつけているのでしょう?他に咲いている株がなければ受粉することもないでしょうに・・・。
長い筒状の花を咲かせているのは、シソ科ヤマハッカ属のセキヤノアキチョウジです。この花には長い口吻を持ったトラマルハナバチが訪れ、長い筒の奥から蜜を吸います。その時に花粉がハチに付いて他の花に運ばれる訳です。この写真を撮影中にも、近くの株にトラマルハナバチが訪れていたのですが、動きが早く、良い写真は撮れませんでした。
こちらはセキヤノアキチョウジと同じシソ科ヤマハッカ属のヤマハッカ。しかし花はとても短い筒状です。この花では口吻が短いハナバチ類でも蜜が吸うことができます。同じ時期、同じ場所に咲いている同属の2種類の花が、口吻の長さが異なる別種の虫を花粉媒介者に選ぶことで共存しているのです。
野菊の仲間は見分けが難しいです。ノコンギクは実に長い冠毛(わた毛)があることで見分けられますが、まだ咲き始めで実がありません。ちょっと可哀想ですが、花をひとつ縦に裂いて、中に毛があるのを確認しました。
軽井沢野鳥の森には2カ所に募金箱があります。皆様から戴いた募金はピッキオも参加する「野鳥の森協議会」によって、野鳥の森を散策する方々に役立つよう使途が決められます。そして今回、新しくベンチが設置されました。以前のベンチは朽ち果ててほとんどが撤去されてしまったので、久しぶりのベンチ復活です。階段を登った先を重点に配置しましたので、疲れた時のひと休みにご利用ください。
大塚