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もふもふ

ピッキオに、秋ならではのお客様がご来店されました。

 

 

前夜のうちに、明かりに誘われてやってきたのでしょう。朝、扉に止まってじっとしていたのです。このモフモフした蛾は「クロウスタビガ」。大型の蛾「ヤママユガ科」の一種です。軽井沢では秋になると、他にも「クスサン」「ヒメヤママユ」「ウスタビガ」と何種類かのヤママユガ科の蛾が、少しずつ時期をずらして姿を現します。

扉に付いたままだと、落ちたところを人に踏まれかねないので、近くの木に御移動をお願いしました。

 

クロウスタビガ

 

近縁種のウスタビガとは、翅が黒っぽいこと、4枚の翅の中ほどにある半透明の紋が、ウスタビガでは丸いのに対し、クロウスタビガでは勾玉のように歪んでいることで区別できます。この紋は「眼状紋」と呼ばれ、フクロウなどの目に似ており、天敵の野鳥から身を守る効果があると言われています。今回のクロウスタビガは左後翅がちぎれていますが、もしかしたら眼状紋の効果があったからこそ、小鳥に襲われながらもこの程度の傷で逃げ切れたのかもしれませんね。

さらに顔のアップも撮ってみました。それが1枚目の写真です。体だけでなく、脚まで長い毛で覆われているのが判ります。冷え込む秋の夜に羽ばたいて飛ぶためには、翅を動かす胸の筋肉を高い温度に保つ必要があります。そんな時に、このモフモフした姿が役に立つのでしょう。

大塚