前回の記事で、まだ到着していないと書いていたノジコですが、5月6日にようやく確認できました。場所は小瀬林道のミソサザイの沢入口より少し先です。何羽か確認したので、数日前には到着していたのでしょうね。10日の「早朝バードウォッチング」では、アカゲラ休憩所前の草地でもさえずっているのを確認しました。
コルリ♂
コルリのオスも、ようやく数が揃ってきたようです。沢のそばで粘っていれば、その姿を見ることができるかもしれませんよ。10日にはメスの姿も確認しました。
キビタキ♂
キビタキも随分と増えてきました。「早朝バードウォッチング」で軽井沢野鳥の森を一周すると、あちらこちらでさえずりが聞こえます。オスがメスに求愛する姿も見られました。
オオルリ♂
例年より数が少なく感じるのがオオルリです。普段なら湯川や沢に沿っていくつものなわばりが作られるのですが、今年はまだ見かけていない場所がちらほら・・・。ライバルが少ないためか、さえずっている時間も短いように感じます。今後、増えてくれるでしょうか?
彼らの青い色は構造色によって発色するので、角度によって見え方が異なります。下から見上げると黒っぽく見え、順光で水平か見下ろす角度で見た時に青く綺麗に見えるのですが、背の高い木が多い軽井沢野鳥の森では、青く見るのが意外と難しいのです。
オオルリ♀
オオルリもすでにメスが渡来しています。メスが営巣場所を探して低い場所をウロウロすると、それを見つけたオスが低い場所に降りてきます。そんな時が、オスを綺麗な青い色に見ることができるチャンスです。問題は、ついつい綺麗なオスに目を奪われて、メスの観察がおろそかになってしまうことですね。
夏鳥のメス達も揃い、これからの季節は求愛行動や巣材運びを観察する機会が増えてくるでしょう。繁殖を控えた大事な季節です。あまり邪魔をしないように、無理せずそっと観察しましょう。
大塚