季節の進みがまだまだ早いです
例年よりも半月ほど早く桜が満開になった軽井沢。その後は朝に冷え込む日が多く、季節の進みも若干ゆっくりになったようなならないような・・・。高木も芽吹き始めた5月11日、遊歩道を巡回しながら開花植物を記録しました。なんと、ピンク色をしたクワガタソウが咲き始めましたよ。例年であれば5月下旬から6月上旬に咲くのですが・・・やっぱりまだまだ、季節の進みは早いようです。記録した開花植物は以下の通りです。
草の花:コンロンソウ、ヘビイチゴ、カキドオシ、トウゴクサバノオ、ハシリドコロ、タチカメバソウ、ムラサキケマン、ニッコウネコノメ、シロバナエンレイソウ、ワサビ、タチツボスミレ、ルイヨウボタン、オオバタネツケバナ、ミツバツチグリ、クリンユキフデ、セイヨウタンポポ、ホソバノアマナ、キジムシロ、ヤマハタザオ、チゴユリ、クサノオウ、ルリソウ、サクラソウ、ヒトリシズカ、クワガタソウ、ユキザサ、キタマムシグサ、セントウソウ(見つけた順)
木の花:ミツバウツギ、ツリバナ、ニワトコ、チドリノキ、ハナイカダ、オオモミジ、コハウチワカエデ、ミズナラ、ミヤマウグイスカグラ、ヤマツツジ、ミツバツツジ、ズミ、クサボケ、オニグルミ、コナラ、ウワズミザクラ、コクサギ、オニヒョウタンボク、サンショウ、カラマツ(見つけた順)
1本だけ、ヒトリシズカを見つけることができました。数日しか咲いていないので、見落としてしまう年もあるのです。群れをなして咲いている姿を見ることもありますが、今年出会ったヒトリシズカは、一人静かに佇んでいました。
今日は昼近くになると気温が上がり、暖かくなったので、チョウも活発に飛び回っていました。
ミソサザイの沢では、ミヤマカラスアゲハのオスが2匹、さかんに吸水していました。手前の個体は、左後翅が根元近くからちぎれてしまっていますが、ちゃんと元気に飛び回れていました。
今年初めて、ウスバシロチョウも確認しました。やっぱり例年より早いと思います。ミツバウツギの花にぶら下がるようにして、蜜を吸っていましたよ。今日は他にスジグロシロチョウ、ツマキチョウ、コミスジなどを見ることができました。
チドリノキの足元に、いくつものオトシブミの揺籃が落ちていました。以前、2019年5月23日に、チドリノキでキイロヒゲナガオトシブミを観察していました。今回は姿を見つけられませんでしたが、おそらく同じ種類でしょう。オトシブミも葉が開くのに合わせて、早く活動を始めたようですね。
大塚