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野鳥調査情報(2024年1月22日)

1月22日に実施した、軽井沢野鳥の森の鳥類調査の結果です。

 

1月22日のどんぐり池

 

森の中の日当たりが悪い場所には、前々日の雪が残っていました。枝から落ちた雪で雪面は穴だらけですが、気をつけて見ていると動物の足跡も残されているのがわかります。この日はカモシカやキツネ、タヌキ、ノウサギの足跡が、ヒトやイヌの足跡の中から判別できました。

 

キツネとカモシカの足跡が交差する

 

朝は晴れていましたが冷え込みは弱く、風の無い穏やかな天気でした。そのためか野鳥の動きも良かったです。確認できた野鳥は以下の通りです。

コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、カケス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、カワガラス(声)、ツグミ、アトリ、カワラヒワ(声)、マヒワ、ベニマシコ(声)、ウソ(声)、シメ、イカル、ホオジロ、計23種類

カラ類やキバシリ(アイキャッチ画像)、カワガラス、イカル、ホオジロがさえずり、カケスたちも「ピョー」というノスリのような声を発していました。キツツキのドラミングも聞こえましたよ。冬至を過ぎて徐々に日が長くなっていますし、冷え込みも弱いので、早くも春を感じているのかもしれません。

 

ホオジロ♂

 

小瀬林道では、ホオジロのペアが路上で採餌していました。ゆっくり近づいて行くと、ちょっと警戒してオスが切株に乗りましたが、しばらくするとまた路上に降りて採餌を再開。しかし車が通ったので、とうとう飛び立ってしまいました。

 

ホオジロ♀

 

ホオジロ類は、驚かすと近くの枝に飛び乗って、様子を伺うことが多いです。この時も少し先の枝に止まって、しばらくはこちらの様子を観察していました。メスが比較的見やすい枝に止まっていたので、小枝が邪魔だなぁと思いながらも撮影しましたよ。オスは顔の模様が白黒はっきりしていますが、メスはベージュと茶色といった感じです。2枚を比較すると、オスメスの違いがよくわかるかと思います。

 

今年の軽井沢は、今のところとても暖かい冬を迎えています。日中でも気温が氷点下の「真冬日」が、この冬まだ3日しかありません。一方、1月に入ってから最高気温が10℃を上回る日が3日もあり(気象庁HPより)、雪が降ってもすぐに溶けてしまいます。そのせいか、地面で採餌するアトリやツグミはまだ山を降りないでくれているようです。しかし天候による日々の気温の変化が激しいので、暖かいからと軽装で来ると、翌日は真冬日なんてことも。「野鳥の森ネイチャーウォッチング」などピッキオのネイチャーツアーやアクティビティにご参加される際には、天気予報を参考に服装などをご準備ください。

大塚

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