ACCESS

佐久東電貯水池に行ってきました

先日の記事では、ツアーの下見で午前中に行った安中市にある妙義湖の様子を紹介しました。午後は佐久市にある東京電力小諸発電所第一調整池(通称:杉の木貯水池)へと向かいました。

 

東京電力杉の木貯水池、崖の向こうの遠くに浅間山を望む

 

この貯水池は千曲川と滑津川の合流地点にあり、周囲を水田に囲まれています。北側を流れる滑津川の北岸は崖が続き、以前はヤマセミのペアが営巣していたこともありました。滑津川は令和元年東日本台風(2019年の台風19号)で堤防が決壊。付近に大きな被害を発生させ、1名の方が亡くなられています。周囲にはまだ耕作されていないままの水田もあり、被害が大きかった事を物語っています。

 

浮島で休む野鳥たち(アオサギ、カワウ、マガモ)

 

貯水池にはいくつかの浮島が設置されています。そこは水鳥たちの休憩場所や営巣場所になっています。また周囲はぐるっと回れる遊歩道と植栽が整備され、河川敷も含めて野鳥たちの生息場所となっているだけでなく、散歩やジョギングでも多くの人が訪れます。

 

カワウ

 

貯水池の北東には野鳥の聖域としてフェンスで囲まれた小さな林があり、樹上ではカワウのペアが、早くも巣を構えていました。

 

ヒレンジャク

 

北側にはミズナラが植栽されています。その1本にホザキヤドリギが寄生しているのですが、そこに1羽のヒレンジャクが来ていました。前日には11羽の群れがいたと、現地でお会いした方に教えていただきました。

 

ジョウビタキ♀

 

貯水池の南側には千曲川が流れ、そちらにもカモたちの姿が見られます。足元の河川敷にも、ジョウビタキやホオジロ、ツグミ、シジュウカラなどが、比較的近い距離で観察できました。ぐるっと貯水池を一周し、確認できた野鳥は以下の通りです。

 

カンムリカイツブリ、カワウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ミコアイサ、カワアイサ、ダイサギ、アオサギ、オオバン、イカルチドリ、トビ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ヒレンジャク、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、計30種類

 

ここは調整池と川、木立、畑や水田と環境が多様なので、野鳥の種類も多く観察できます。軽井沢からは車で40分程。水鳥の観察には距離があるので望遠鏡が必須ですが、冬はミコアイサが毎年越冬し、時に珍しいカモが入ることもあるのでオススメですよ。ただ、北風をモロに受けるので、防寒対策は万全に。

大塚

あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。