野鳥調査情報(2024年3月28日)
雪が溶けた遊歩道で、落ちている種子をついばみながら歩いているホオジロのペアがいました。普通に撮影すると、茶色いホオジロは背景の地面に同化してしまいます。背景をボカしてホオジロを浮き立たせるため、低いアングルで撮影しようと、カメラを地面に置いてみました。低すぎてカメラのファインダーを覗けないので、背面液晶を見ながら撮影します。問題は、しゃがみこんで上から液晶画面を見ていると、カメラをホオジロに向けて捉えるのが難しいことです。ようやくカメラでホオジロを見つけたら、ホオジロはすでに目の前まで歩いてきていて、画面いっぱいになっていました。
3月28日、「軽井沢野鳥の森」で鳥類調査を実施しました。確認できた野鳥は以下の通りです。
トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、カケス(声)、ハシブトガラス(声)、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、ツグミ、キセキレイ、アトリ、カワラヒワ(声)、ベニマシコ、シメ、イカル(声)、ホオジロ、計22種類
森の中の遊歩道は、場所により、まだまだ雪が残っていました。深くはないので普通のトレッキングシューズで歩けますが、朝早くなどは凍っているので、滑り止めがあった方がいいかもしれません。特にアカゲラ休憩所からミソサザイの沢に降りる階段は、気をつけて降りる必要がありました。
ミソサザイの沢を歩いていると、沢から次々とアトリが飛び立ちました。オスは顔がかなり黒くなっています。アトリのオスの顔は羽毛の先が擦り切れることで、根元近くの黒い色が見えるようになり、ガングロの「夏羽」に換わります(まだそれほど顔が黒くないアトリの写真を、昨年11月29日の鳥類調査で撮影してました)。もうしばらくしたら、繁殖地であるロシアに渡っていってしまうことでしょう。
アトリの数を数えていると、沢からアカゲラも飛び上がりました。ミズキの幹を、どんどん登っていきます。
キツツキの仲間は、足の爪でしっかりと幹を掴みながら、硬い尾羽を幹に付けてつっかえ棒のようにして体を支えます。そして両足を一気に蹴り上げて、幹を垂直に登っていきます。たまたま登る瞬間が写りました。さすがに尾羽は幹から離れていましたよ。
大塚