今年の秋は長いですね。軽井沢ではまだ、モミジの紅葉が見頃です。例年よりも半月以上遅いのではないでしょうか? 多くのモミジが紅葉している一方で、まだ緑の葉を残しているモミジもある状況です。11月14日に軽井沢野鳥の森を巡回したので、その際の写真を載せていきます。
モミジとクマ棚
今年の夏はウワミズザクラの実が豊作でした。秋になって落葉してみると、あちこちのウワミズザクラの木に「クマ棚」が残されているのがわかりました。ツキノワグマが樹上に登って、実を食べた痕です。紅葉したモミジの手前、枝がへし折られて大きな鳥の巣のようになっているのがクマ棚です。
カラマツの黄葉
カラマツの黄葉も今が盛りです。日本在来の針葉樹としては唯一、冬に落葉する種類です。浅間山には天然カラマツが自生していますが、山麓の多くは植林地。軽井沢野鳥の森のカラマツも植林です。星野エリア周辺では、以前は11月初旬がカラマツ黄葉のピークでした。最近は遅くなりがちでしたが、今年は特に遅いですね。ちなみに手前で赤茶色に色付いているのはコナラです。
11月14日のどんぐり池
どんぐり池にも、周囲のハルニレやモミジ、フジ、カラマツなどの落ち葉が降り積もっています。その落ち葉の隙間から、水面に顔を出しているヤマアカガエルを見つけました。
ヤマアカガエル♂
普段は茶色い落ち葉色のヤマアカガエルですが、水底に長くいると背中が暗い灰色へと変化します。この方が、天敵に見つかりにくいのでしょうね。ヤマアカガエルは水中で越冬します。どんぐり池は産卵場所でもありますから、ここで越冬すれば、来春にはいち早く繁殖行動に参加できます。子孫を残す競争は、すでに始まっているのでしょう。
ミソサザイ
ミソサザイの沢沿いを歩いていると、警戒したミソサザイが飛び出してきました。「ツリリリリ」とけたたましく声を上げ、尾羽をピンと立てています。・・・そんなに怒らんでも。落ち葉を背景にしたミソサザイはあまりにも目立たないので、写真は周囲をかなりトリミングしました。
大塚
今年の「空飛ぶムササビウォッチング」は11月30日まで。ピッキオ秋のアクティビティ/ネイチャーツアーはこちら。