



綺麗なスミレ だけれども

軽井沢野鳥の森ではエゾハルゼミやホトトギスが鳴き始め、初夏の到来を告げています。春の花も次々と盛りを過ぎ、姿を消し始めました。参考までに、5月25日時点で確認した開花植物は以下の通りです。
草の花:コンロンソウ、タチカメバソウ、ハシリドコロ、ムラサキケマン、ルイヨウボタン、カキドオシ、クルマムグラ、ヤマジノテンナンショウ、キタマムシグサ、ヤマハタザオ、ミツバツチグリ、ユキザサ、マイヅルソウ、サクラスミレ、ルリソウ、セイヨウタンポポ、ハルジオン、クワガタソウ、ヒメヘビイチゴ、オニタビラコ、サクラソウ、クサノオウ、シロバナエンレイソウ、タニギキョウ、ウワバミソウ、オオバタネツケバナ、エゾノタチツボスミレ(同不順)
木の花:ミツバウツギ、フジ、サンショウ、チョウセンゴミシ、クマイチゴ、ハナイカダ、サワフタギ、ミズキ、アズキナシ、ヤマグワ、クサボケ、オニグルミ、コマユミ、ミズナラ(同不順)

サクラスミレ
遊歩道脇でサクラスミレを見つけました。軽井沢野鳥の森では数が少ないスミレで、春のやや遅い時期に見られます。

エゾノタチツボスミレ
エゾノタチツボスミレも咲いていました。草むらの中で他の草の成長に負けじと、茎が立ち上がって背丈が高くなるスミレです。この写真は今年はじめて見つけた15日に撮影したもので、25日にはさらに成長して花を3つ咲かせていました。
スミレといえば、今年はこんな種類も見つかりました。

アメリカスミレサイシン
アイキャッチ画像にも使用したアメリカスミレサイシンです。綺麗な大ぶりの花を咲かせるスミレですが、名前の通り外来種。最近では軽井沢町内の住宅や別荘地の道端で、やたらと見かけるようになりました。太い地下茎が特徴で、繁殖力が旺盛です。このままだと群生し、他の山野草を駆逐しかねない。可哀想ですが、引き抜くことにしました。

君に罪はないのだが・・・
左右の花びらの付け根に、モジャモジャと毛が生えているのも特徴です。花びらは写真のような白と紫のツートンカラーのものと、紫一色のものがあります。私の自宅周辺の道端では、この株と同じツートンカラーが多い。もしかすると私の靴に種子が付着して運ばれてきたのかもしれません。ゴメンね・・・。
軽井沢野鳥の森には、在来種のスミレが何種類も咲きます。今年撮影したそれらのスミレの写真を、最後に貼っておきますね。

ヒナスミレ(4月28日)

エイザンスミレ(4月28日)

マルバスミレ(5月15日)

ツボスミレ(5月15日)
他にアオイスミレ、ヒカゲスミレ、タチツボスミレと、合計10種類のスミレが咲いていました。林内が明るかった30年近く前には、アカネスミレやアケボノスミレも見られました。木々の成長とともに林内が暗くなると、それらのスミレは次第に姿を消し、新たにヒカゲスミレが増えてきました。そこにさらに侵入した外来スミレ。今後も動向を注視しようと思います。
大塚
初夏の森を歩く「野鳥の森ネイチャーウォッチング」など、ピッキオの自然体験、アクティビティについての詳細はこちら。

