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野鳥調査情報(2025年3月24日)

3月3日に降った雪は、このところの暖かさでほとんど溶けました。しかしまだ日陰には雪が残り、軽井沢野鳥の森の遊歩道も、ところどころ踏み固められた雪が残って滑りやすくなっています。散策するには靴に装着する滑り止めがあると安心ですね。あまり冬と変わらない景色の森ですが、野鳥たちにはもう春が訪れているようで、朝の森を歩くと多くのさえずりが聞こえてきます。ミソサザイも沢の岸辺で、さかんにさえずっていました。そんな3月24日、「軽井沢野鳥の森」の鳥類調査を実施しました。確認した野鳥は以下の通りです。

ヤマドリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ(声)、エナガ、ゴジュウカラ(声)、キバシリ、ミソサザイ、ツグミ、ルリビタキ(声)、カワラヒワ、ホオジロ、計18種

久しぶりにヤマドリの姿を見ることができました。2羽のメスでしたが、カサカサと枯葉を踏みながら、斜面を登っていきました。アカゲラは2羽が交互にドラミングをしていました。オス同士がなわばりを主張し合っていたのでしょうか? 1羽は見つけられましたが、もう1羽の姿は見つけられませんでした。シジュウカラは、オス同士で追いかけ合う姿が見られました。ホオジロも、2羽のオスがもつれ合いながら目の前に飛んできました。

 

ホオジロ♂

 

あんぐりと大きく口を開いたまま、しばらく睨み合っていましたよ。全速力での追いかけ合いで、喘いでいたのでしょうか? 「ヒッ」と、あまり聞かない鳴き声を発しています。しばらくすると、1羽はどこかへと去り、この1羽も梢に登って、いつもの「チチチッ」という鳴き声に変わりました。留鳥たちは皆、繁殖期を前にしてなわばり争いに忙しいようですね。

 

ムササビ

ムササビ巣箱の前で、私が遠くから聞こえるアカゲラの声を頼りに姿を探していると、ムササビが顔を出しました。私がウロウロしながら枯葉を踏む音が気になったようです。起こしてしまったようですみません。

大塚

 

ピッキオのガイドと野鳥の森を歩くネイチャーツアー「野鳥の森ネイチャーウォッチング」開催中。

野生のムササビを観察する「空飛ぶムササビウォッチング」も今シーズンは3月7日から始まりました。

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